読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

うおおアンサンブル

三国志11PK動画「呂玲綺で英雄集結いってみよう」別館

荀勗

人物

f:id:wowensemble:20160619234838j:plain

「才思有りて、人主の微旨を探り得る」

――房玄齢「晋書 荀勗伝」より




f:id:wowensemble:20160620000511j:plain

特技:なし



横顔はいくつも

彼の足跡については、Wikipediaに詳述されています。
連座を恐れず曹爽の葬儀に参列したこと、地方で治績を上げたこと、司馬昭の側近として活躍し、司馬炎の擁立にも大きな役割を果たしたこといった肯定的な面。
佞臣として嫌悪されていたこと、司馬攸を追放し陳寿阮咸を左遷したこと、賈充の娘賈南風を皇太子である司馬衷に娶らせ西晋崩壊への道筋を作ってしまったこと、その傲慢さから遂に司馬炎の寵愛を失ったことといった否定的な面。
現在の漢籍分類法の原点を生みだすなど、文化に多大な貢献を行った面。
様々な側面を持つ人物だということが分かりますね。スゴイ武勇伝でいっぱいの人もいいですが、彼のような人間の記述からその人となりを想像してみるのも最近楽しいなとか思います。

荀勗によるあの人の評価

彼の話を見ると出てくる名前が司馬炎とか司馬攸とか馮紞とか三国末期~晋の人メインで馴染みが薄く感じますが、実は彼には三国時代の人物に関連するエピソードもあります。

それは賈詡司馬炎に三公の人選について聞かれた際、「三公は人々に慕われているかどうかが重要です」*1とした上で、「昔文帝(曹丕)が賈詡を三公にして孫権に笑われたんですよ」*2なんて言っているのです。
なんともひどい言いようですが、このことからは同時代人からの賈詡の評価が窺えるようにも思えます。
荀勗の言葉に、賈詡の実力や実績を疑う響きはありません。あくまで、世人の評価という観点で難じているのですね。
どこか翳りを纏っていて、その高い能力と相反して表舞台が似合わなかった賈詡の姿が見えてくるようです。

物語での荀勗

彼は物語においても重要な役回りを果たしています。
魏の蜀漢攻略において、鄧艾と鍾会を推挙しているのですね。これは史実を踏まえた話で、実際には鍾会の乱が起こって微妙な立場に置かれたりしていたりするのですが、物語ではアレンジが施されています。
ただ推薦するだけではなく、姜維に刺客を送って暗殺しようと企む司馬昭を「劉禅は酒と女に溺れて黄皓を信頼している。大臣は災いを避けたがっていて、姜維が沓中で屯田してるのもそれですよ」*3「大将を任命して攻め込めば勝てます」*4と鋭い分析に基づいて諫め、「鄧艾は素晴らしい人材です。鍾会を副将とすれば上手く行きます」*5と提案しているのです。 荀勗の分析を聞いた司馬昭は、「いいこと言うじゃん」*6と賞賛しています。彼が司馬昭の側近だった史実を下に敷いて、上手くキャラクターを動かしていると言えるのではないでしょうか。

ゲームでの荀勗

末期の文官にありがちなスペックですが、魅力がちょっと低めです。コバンザメ的な評価・エピソードを踏まえた上でこうなった感じでしょうか。






この本にあるのは抄訳のみ。全訳が読みたいところですが、まあ無理でしょうねえ……。

*1:「三公は具瞻する所(人々に慕われているかどうか)に帰す」賈詡伝より

*2:「昔魏の文帝賈詡を用いて三公と為し、孫権之を笑う」賈詡伝より

*3:「今蜀主劉禪酒色に溺れ,黄皓を信用す。大臣皆禍を避くるの心あり。姜維沓中に在って屯田す,正に禍を避くるの計なり」

*4:「若し大将を令して之を伐てば,勝たざること有る無し、何ぞ必ずしも刺客を用いん」

*5:「鄧艾乃ち世の良材,更に鍾会を得て副将と為せば,大事成る」

*6:「此の言最も善し」

広告を非表示にする