楊任
「わしが楊任よ!」
――横山光輝「三国志」より
特技:なし
名言
三国志のファンの間におけるスラング、というものも色々ありますよね。
元々の歴史書/物語に由来するものから、派生作品の小説やマンガ・ゲーム等から採られたものまで、本当に多岐にわたる感じで。
三国志というコンテンツの持つ根強い人気と広い裾野から、その全てを網羅することはとても難しいところではありますが、最も普及しているものの一つとして挙げられるのはやはり「横山三国志」ということになりましょう。
「孔明の罠」「げえっ関羽」「ジャーンジャーン」などは、三国志という枠を飛び越えて広くネットボキャブラリーとして浸透しているといっても過言ではないように感じられます。
「なにがむむむだ!」「温州蜜柑でございます」「甘寧一番乗り」……コマまで一緒になって浮かんでくる辺りは、やはり横山光輝の漫画家としての力が比類ないものだったといえるでしょう。焼き付くインパクト。
さて、今回取り上げる楊任も、その「横山三国志」における印象深さとセットで語られることが多い人物です。「わしが楊任よ!」というアレですね。
とはいっても、妙に威勢良く出てきてあっさりやられてしまうみたいな感じなので、上の方で挙げた例と比較すると知名度では随分と落ちてしまうと言うのが正直なところです。
しかし、ゲームにおいては(特に近作)、彼の能力は武力の面でかなりの評価をされています。
これはやはり、演義での「夏侯淵と30合に渡って打ち合った」という実績によるところが大きいでしょう。正史においての登場場面が、「張衛が陽平関で曹操軍を一度撃退したけど夜襲を受けて結局負けた時、どさくさで斬られちゃったよ」というたった一ヵ所であることから*1その可能性は高いと思われます。
いずれにせよ、張魯スタートの際には、とても頼れる存在ですね。
小規模な勢力における武力担当という意味で、邢道栄や長英・周昕あたりとも比較できる存在と言えるかもしれません。
幾多のファンを導いた不朽の金字塔たる作品。病院とか図書館とかラーメン屋とか、そういうところに置いてあって手に取って……という人も多いのではないでしょうか。
楽天だと2000ポイントつくのでかなりお得ですね。