呂玲綺
「私は呂玲綺! 天下無双の娘!」
――三国志11ゲーム内台詞より
特技:疾走
自部隊よりも攻撃力の低い部隊への騎兵戦法成功時、混乱させる
呂布の娘
「呂布の娘」という抜群のキャラクター性を持ち、最近無双にも登場したらしい彼女ですが、コーエーゲームにおける初登場は2003年6月とかなり遅い印象です。
「呂玲綺というキャラクターはあくまで架空のものである」という意図からか、ゲーム内の列伝では演義にも史書にも登場しないという扱いになっています。
しかし、呂布に娘がいたというのは事実であり、
魏書呂布伝には「袁術は呂布と結びたいと考え、自分の子に呂布の娘を娶せたいと求め、呂布はこれを許した」*1とあり、後漢書呂布伝には「袁術は韓胤を遣わして皇帝を名乗ったことを呂布に告げ、息子の妻を迎えたいと求め、呂布はこれに従って娘を行かせた」*2とあります。一応娘の存在については触れられていますね。
データから見る「三国志11の呂玲綺」
全体的に「呂布の娘だなあ」というステータスですね。魅力が56と史実武将枠の女性武将の中で最低なのも、父の影響でしょうか。
内部データを見ると生年が182年で没年198年となっているため、貂蝉の娘ではなく(呂布が丁原を殺害し、董卓につくのが189年です)それ以前に成した子であることが分かります。
呂布が具体的に何年頃丁原に仕えたかは明らかではありませんが、呂布が子連れで丁原とともに幷州から出てきたと設定されていることは時系列的に明確と言えます。
貂蝉との関係性、父に対する感情、政略結婚への思いなど、様々に想像が広がりますね。呂布の娘だから強い――というポイントだけにとどまらず、キャラクター性についても色々なアプローチができそうです。
特技が疾走であることから、彼女が騎馬に堪能であることも分かります。父と同じく騎馬民族との関連が深い五原の出身だという推測が、補強されるのではないでしょうか。
マスクデータを見ると、性格が猪突・音声が剛胆猪突・口調が「男装」となっています。一騎討ちにおける特殊台詞からしても、かなり男性的な言葉遣いをするイメージなのでしょう。
いやあいいですねー! きりっとした美しい顔グラと合わさって大変魅力的! ……なのですが、魅力の数字は前述の通り。
強化している動画もありますし、その顰みにならって育ててあげたいところです。
当シリーズではアホの子ですが、無双ではかなり格好良い方向に軸足を置いている感じですね。